57: ◆xa8Vk0v4PY[saga]
2022/06/06(月) 01:39:13.51 ID:Sev9O2YP0
夏は終わる。秋が来る。冬が来たなら春も来る。
そして春が終わったら、また夏がやって来る。
「ほら輝子さん、レッスン始まりますよ!」
事務所でキノコ雑誌を読む輝子に、幸子は叫ぶ。
「うお…夢中になってた。ありがとう……」
輝子はのそのそと机から這い出る。
這い出た先、待っていた小梅と顔を合わせ、二人は微笑む。
今日も仲良し三人組は並んで歩く。
「ねえ、今日レッスン終わったら、うちに泊まりに来ない?」
「え゛っ小梅さんのおうちですか?……ちなみに何を?」
「えへへ、映画鑑賞……」
「それ絶対怖いやつじゃないですか!ボクはイヤですからね!!」
「せっかくの夏だし。涼しくなれるよ……」
「小梅さん普通に夏以外も観てますよね!?」
「わ…私は行きたいな……」
「輝子さん!?」
レッスンに行くときも、三人でする事はたわいない会話。
事務所が変わっても三人は何も変わらない。
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