30: ◆Hnf2jpSB.k[sage saga]
2022/05/21(土) 00:31:34.07 ID:bb4C09gAo
彼女の優秀さに疑いはない。
その事実があればこそ、ライラの専属としたのだ。
もしライラが一人であったなら。
間違いなく、妻の制止も振り切っていただろう。
おそらく妻はそこまで見越していたのだろうが。
「もっとも今回の事は、あやつにとっても良い機会かもしれませんが」
その言葉には期待が込められていた。
自らが仕込んだ弟子への期待ではない。
親が子に向ける期待だった。
事実、彼女を我が子のように想っているのだろう。
「少々固すぎるあやつの頭も、柔らかくなる事でしょう」
そう言って朗らかに笑う。
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