【シャニマス】摩美々「事務所対抗サッカー大会?」
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52:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:38:34.15 ID:+TIzlW0iO
「っ…」
まださっきのトラウマから回復していなかった。それを見極められなかった自分のミスだと摩美々は自分を責めていた。
「なんであそこにパスを出したかわかる?」
「はー?空いてたから…」
「ううん、『空けてた』のあの子は何の脅威でもないから、ノーマークにしても絶対に決まらない」
53:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:42:16.40 ID:+TIzlW0iO
「ほら、今度はこっちの攻撃だよ!」
怒らせてしまったあさひと甜花のいないサイドを駆け上がる。
「行きます!!!」
「そうはいかないわよ!」
果穂のチェックが追いつく前に大きくセンタリングを出す。
54:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:42:54.53 ID:+TIzlW0iO
「よし、決まっ…」
「ねえ、知ってる?私、逆境の方が強いのよ」
「なっ!?」
シュートを蹴る直前、果敢に滑り込んできた夏葉にボールを取られる。少しでも遅ければ足が顔面に振り抜かれていた。そんなタイミングで。
「あんた…怖くないのかよ?」
55:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:43:29.15 ID:+TIzlW0iO
「ごめん!みんな!オフサイド取れなかった!」
ロッカールームに三峰の謝罪がこだまする。
「私もごめんなさい。もっと早く動いていれば…」
「ううん、千雪姉さんは悪くないって!」
「そう、なら結華も悪くないわね」
56:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:44:05.70 ID:+TIzlW0iO
「恋鐘ー、聞いてるー?」
「ふぇ!?も、もちろんばい!」
『誰も悪くない』『最後に勝ったらいい』『チームプレイ』きっと直接言っても届かないと思ったから、自分のミスを引き合いにして聞かせているのだ。
「最初は冗談っぽく言ってたけどさー、信じてるのは本当だからねー」
「え?うん…」
57:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:44:34.74 ID:+TIzlW0iO
「ねぇ、こがたん」
「結華…」
もうすぐ後半に入るというタイミング、ピッチに出てポジションに向かう前に三峰は恋鐘に声をかける。
「まみみんのこと、信じてあげてね」
「…うん、でもうちが信じれんのはうち自身ばい」
58:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:46:10.44 ID:+TIzlW0iO
「まみみんが信じてるのはね、こがたんだよ」
「え?うち?」
「いつだって全力で、いつだって前向きのこがたんにみんな助けられてますから」
軽く言っているのはもちろん三峰の気遣いだ。その声は少し震えている。
59:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:47:07.60 ID:+TIzlW0iO
「多少の失敗なんてみんなわかってるよ。だけどね、失敗しない私たちよりも凄いところに行けるから…みんなを連れて行ってくれるから、こがたんはアンティーカのリーダーなんだよ」
「結華…」
「そつなくこなすのなんて、それこそまみみんとかさくやんに任せておけばいいからさ…こがたんはいつも通り、三峰たちに見たことないようなものを見せてよ!」
「…わかったばい」
自分にできることを全力でする。いつだって自分はそうしてきたはずだ。できないことを嘆くより、できることを伸ばすんだ。
60:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 15:16:10.55 ID:+TIzlW0iO
後半は攻守が入れ替わる。まずは相手のボールを奪わなければならない。
「なーちゃん、もうちょっと右」
「うん!」
「千雪さん、あと二歩前」
「ええ、わかったわ」
61:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 15:19:39.64 ID:+TIzlW0iO
「芹沢さん!」
「はいっす!」
「はっ!そんな簡単に取れられ…」
「はい!!!」
「な!?」
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