【シャニマス】摩美々「事務所対抗サッカー大会?」
↓ 1- 覧 板 20
42:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:12:24.44 ID:+TIzlW0iO
「愛依とかいうのも何考えてるかよくわかんないし、もう一人でやる方がいいんじゃ…」
「黙るっす」
「ひっ!?」
背筋が凍りつく。寒い寒い寒い寒い、鳥肌が止まらない。何だこれは、何が起こっている。
「あんたに冬優子ちゃんや愛依ちゃんの何がわかるんすか?」
43:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:13:12.55 ID:+TIzlW0iO
「そんなに言うなら、あんたは冬優子ちゃんよりできるんすよね?」
「ひっ…あっ…あっ…」
足が震える。小さな身体からは想像もできないくらいの威圧感。その姿は『天才』なんて綺麗なものじゃない。
「ば、化け物…」
「いつまでそのボール持って立ってられるか、楽しみっすね」
44:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:14:13.79 ID:+TIzlW0iO
「はい、取れたっす」
「くっ…こんなに簡単に…」
「はい、パスっす」
「は?」
せっかく奪ったボールをなんと相手に返してしまうあさひ。
45:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:15:35.76 ID:+TIzlW0iO
「ほら、もう一回っす」
「はい、もう一回」
「もっともっと」
「あ、今度はちょっと粘ったっすね、2秒長くなったっす」
「やる気あるんすか?ほら、もう一回」
46:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:16:16.91 ID:+TIzlW0iO
「…冬優子ちゃんはこんなことでへこたれないのに…つまんないっす」
「あっ…あっ…あっ…」
まるで『お前が馬鹿にした冬優子に何一つ勝てていない』と言われているようだった。
「覚えておいた方がいいっすよ、こういうの向いてる人と向いてない人がいるんすよ」
きっともう彼女は立ち直れない。アイドルとして再起不能にされてしまった。それはひとえに喧嘩を売る相手を間違えたから。
47:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:16:50.68 ID:+TIzlW0iO
「甜花ちゃん、大丈夫…?」
甘奈は倒された甜花に駆け寄る。あれだけ飛ばされてしまったのだ。痛くてたまらないだろう。もしかしたら泣いているかもしれない。
「…った…」
「え?」
「なーちゃん…あいつ…今…煽った…」
48:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:17:28.01 ID:+TIzlW0iO
パスはそのまま甘奈に渡る。マークをするのは甜花を潰したあの娘だ。
「は!双子で同じように吹っ飛ばして…」
「なーちゃん、二歩右」
「うん!」
「な!?」
49:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:17:54.90 ID:+TIzlW0iO
「甜花ちゃん!」
「うん」
ボールは甘奈から甜花に渡る。
「くそっ!もう一回…」
「にへへ、三歩遅い」
50:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:37:20.29 ID:+TIzlW0iO
「どこかに行こうとしたら…反対には行けない…ゲームと一緒…」
「くそっ!舐めんなぁ!」
「もう遅い」
「ナイスー」
ボールはもう一度摩美々に渡る。
51:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:37:53.57 ID:+TIzlW0iO
「どうするの?もう一度勝負してみる?」
「…恋鐘!」
「うぇえ!?」
まだ試合も中盤。ここで無理に勝負しなくてもいい。それならさっきのミスを取り返して自信をつけさせる意味でも恋鐘で勝負する。摩美々は一瞬の隙をついてノーマークになった恋鐘にパスを出す。
「う、うわぁぁあ!!」
52:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:38:34.15 ID:+TIzlW0iO
「っ…」
まださっきのトラウマから回復していなかった。それを見極められなかった自分のミスだと摩美々は自分を責めていた。
「なんであそこにパスを出したかわかる?」
「はー?空いてたから…」
「ううん、『空けてた』のあの子は何の脅威でもないから、ノーマークにしても絶対に決まらない」
88Res/40.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20