【シャニマス】摩美々「事務所対抗サッカー大会?」
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27:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 12:29:17.54 ID:+TIzlW0iO
(恋鐘…)
何か言われているのはわかっている。それが良くないことであることも、けれど摩美々には聞こえない。
「行かせないわよ」
「…しつこい人は嫌われますよー」
ボールを取りに行こうにも、恋鐘に声をかけようにもこの女のマークが邪魔で思うように動けない。
28:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 12:29:58.14 ID:+TIzlW0iO
「経験者ですかー?」
「…それがどうかした?」
別に経験者を採用することは珍しいことではない。たまたま283プロにはいなかっただけだ。しかし…
「いや、あなたみたいな人見たことないなーってー」
「…昨日デビューしたの」
29:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 12:30:34.25 ID:+TIzlW0iO
「とにかく、私はあなたに何もさせないから」
摩美々にセンスがあると言えど経験者には及ばない。一瞬の駆け引きやセオリーの引き出しが違う。
「ま、私以外で勝てばいいだけですしー」
「そんなこと言ってて大丈夫なの?」
「んー?」
30:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 12:36:11.01 ID:+TIzlW0iO
「あぅ…ボール…取らないと…」
ボールは中央からやや左寄りに展開されている。ダブルボランチである甜花の守備範囲だ。
「え、えい…」
「邪魔」
「あう!?」
31:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 12:42:53.84 ID:+TIzlW0iO
「う、うぅ…」
「甜花ちゃん!甜花ちゃん!大丈夫?」
「引きこもりはゲームだけしてればいいんだよ」
心配して駆け寄る甘奈を尻目に更に言葉で甜花を貶める。
「ほら、走れ!」
32:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 12:43:34.57 ID:+TIzlW0iO
「よしっ…って…え?」
「なんすか?どうかしたんすか?」
しかし、そこにいたのは果穂ではなく、あさひだった。
「ど、どうしてあんたが…こっちに…」
「そっちこそどうしたんすか?まるで『果穂ちゃんじゃないとマズい』って顔してるっすよ?」
33:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 12:48:00.53 ID:+TIzlW0iO
「…やられたわね」
「やられたって…何が?」
「あの西城樹里が階段から落ちるなんて不自然でしょ?誰かに落とされたのよ」
「えぇ!?そんな悪いことする!?」
「まあ、みんながみんなあんたみたいなやつじゃないって話よ」
34:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:02:43.59 ID:+TIzlW0iO
「流石冬優子ちゃんっすね!悪役みたいっす!」
「はっ倒すわよあんた!!」
あさひとしては褒めているつもりだが伝わらないのはいつものことだ。
「そんなの許せないっしょ!ここはウチらで…」
「…私たちが出ていってどうなるのよ」
35:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:03:27.82 ID:+TIzlW0iO
「じゃあどうすんの!?黙ってこのままやられるしかない系?」
「そんなの嫌っす!」
「落ち着きなさいよ」
熱くなる二人を鎮めるように、冬優子は続ける。
「向こうがその気なら、こっちも仕掛けてやればいいのよ」
36:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:04:52.45 ID:+TIzlW0iO
「何するんすか?スカイラブハリケーンとかするんすか?」
「何言ってんのよ、あんた小柄なんだから空中戦じゃ分が悪すぎるでしょ」
「そういう問題!?」
愛依のツッコミを聞きながら、冬優子は更に続ける。
37:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 13:06:16.84 ID:+TIzlW0iO
「ポジションを入れ替えればいいのよ、小宮果穂の位置にあさひが入ればいいの」
「でもそれじゃああさひちゃんが削られるんじゃ…」
「はあ?そんじょそこらのアイドル風情がこいつに触れられると思う?」
「あー、なるほど…」
「つまりボール持ったまま全部かわせばいいだけっすよね?簡単っす!」
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