【シャニマス】摩美々「事務所対抗サッカー大会?」
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14:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 11:49:20.32 ID:+TIzlW0iO
「ねーねー、果穂ちゃん」
「はい!あさひさん!何でしょうか!!」
「ちょっと面白いこと考えたんだけど…」
少し離れたところではあさひが果穂に話しかけている。
「えぇ!?そ、そんなことやったら…」
15:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 11:49:51.70 ID:+TIzlW0iO
「ね!やろうよ!こういう作戦ってヒーローっぽいでしょ?」
「はっ!た、確かに…先週ジャスティスブラックとホワイトが同じようなことを…」
こうして果穂はあさひの悪巧みに巻き込まれる。実は仲の良い二人だが、果穂があさひに流されるのはこれが初めてのことだった。いつもならばこの辺りで冬優子が止めにくるからだ。今回に限って止めに来なかったのは何故なのだろうか。
16:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 11:53:36.51 ID:+TIzlW0iO
「「「よろしくお願いします」」」
選手が整列し、いよいよ決勝戦の試合が始まる。
「悔いのない試合をしましょう!」
「ふん…」
夏葉が差し出した手は対戦相手のアイドルには受け取られずに空を切る。
17:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 11:54:21.95 ID:+TIzlW0iO
「ここにいるよりお見舞いに行った方がいいんじゃないの?」
「あら?どうしてあなたが樹里が怪我をしたことを知っているのかしら?」
「あっ…」
ニコニコと笑みを絶やさない夏葉の目にはしっかりとした敵意と闘志が燃えている。
「樹里が何もない階段から落ちるはずがないもの」
18:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 11:54:51.08 ID:+TIzlW0iO
「くっ…なんだよ、うちらがやったていいたいのか?」
「いいえ、そんなことはどうでもいいの。だってもう決まってるもの」
相手に背を向け、グローブをはめ、自陣のペナルティエリアに向かいながら夏葉はこう続ける。
「この大会の得点女王は樹里よ。だって私が一点も入れないもの」
「…」
19:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 11:55:55.68 ID:+TIzlW0iO
「よろしくばい!」
「よろしくお願いしまーす?」
恋鐘があいさつしたのは、相手チームで一番売れているアイドルだった。
「あの〜恋鐘さん、大丈夫ですかぁ?」
「え?何が…」
20:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 11:58:36.67 ID:+TIzlW0iO
「う、うちは…はぐっ」
「あー、大丈夫ですかー?」
緊張で脚が震える。こけた姿を嘲笑うかのような笑みを浮かべる相手が怖くて仕方がない。
「ほら、立てるかい恋鐘」
「しっかりしてよー」
21:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 12:00:33.15 ID:+TIzlW0iO
「ふひひひ、よろしくお願いします」
「…あぁ、よろしく」
咲耶にマッチアップしたのはオカルト系で売り出されているアイドルだった。
「はぁ、はぁ…」
「大丈夫かい?息が切れているようだけれど…」
22:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 12:01:18.27 ID:+TIzlW0iO
「ピィィィイ」
試合開始のホイッスルが鳴り響く。
「さてと…」
摩美々はボールを持ってあたりを見回す。
「言っとくけど、パスコースはないわよ」
23:名無しNIPPER
2022/05/05(木) 12:01:49.02 ID:+TIzlW0iO
「…やめて」
「え?」
「あ?」
パスは通ったはずだった。しかし、気づかないほど自然に咲耶はボールを奪われた。
「やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて…」
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