南夏奈「もしやこれが恋かな」藤岡「これが恋なら、どんなに楽だろうね」
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2022/04/24(日) 21:34:33.66 ID:thOHa964O
「ふぅ……なあ、藤岡」
「ふぅ……なんだい南」
「もしやこれが恋かな」

手段はともかく想いは正しく伝わりオレは。

「これが恋なら、どんなに楽だろうね」

いざとなると臆病風に吹かれて尻込みする。
情けないけどそれがオレだから仕方がない。
自分が正しいと信じることこそが間違いだ。
間違ってることを前提に不安を抱き続ける。
そうしないと人を思いやることは出来ない。

「藤岡。お前、切ないのか?」
「……そう見えるかい?」
「いや……違うな。私が切ないのか」

少しだけ俯いた南は次の瞬間に顔をあげて。

「お尻が温かい。つまり春が来たわけだ」

こちらに身を寄せてお尻とお尻を擦り合い。

「だけど、尻込みもたまには悪くないな」

そうケツ論付けて南は肩に頭を乗せてきた。

「春サラバ」

切ない言葉に滲む寂しさに、上書きを呟く。

「キタレ春」
「ふふっ……垂れるのは糞だけじゃないか。
まあ、100点満点の男よりは人間らしいよ」
「フハッ!」

どうかどうか君にこの想いが届きますよう。

「藤岡。お前の嗤った顔はわりと好きだぞ」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

オレ達は変なところで共通している共犯者。


【ふはおか】


FIN


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