26:名無しNIPPER
2022/04/18(月) 02:01:27.05 ID:FZC6Gqa90
函館(午後)
ちひろ「今日もやっぱし昼も寒いね」
桂馬「まぁもう3時だしもうこの時期だと夕方みたいなもんだからな」
ちひろ「そうだね……」
桂馬「………なぁちひろ」
ちひろ「なに?」
桂馬「そのなんだ。お前がもしいるんだったらこれ受け取ってくれ」スッ
ちひろ「え……開けていい?」
桂馬「あぁ好きにしてくれ」
ちひろ「開けるね………」シュルシュルー
桂馬「……」プイッ
ちひろ「うわ……。マフラー……」
桂馬「まぁなんだ…。お前マフラー旅行中つけてなかったしよく首元寒そうにしてたし………いらなかったらいいんだぞ別に……」
ちひろ「……いや……ものすごく嬉しいよ……」
桂馬「そうか……」プイッ
ちひろ「……あ、そうだ。桂馬ちょっと近づいて」
桂馬「こうか?」
ちひろ「そうそう」シュルシュルー
桂馬「お、おい」
ちひろ「桂馬も首元なんもしてないんだから……これで二人とも暖かいしいいじゃん……」アカァ
桂馬「……好きにしてくれ」プイッ
函館(夜)
夜景の見えるベンチ
ちひろ「綺麗だね……夜景」
桂馬「そうだな」
ちひろ「……今日はありがとう……」
桂馬「別に感謝されるようなことはしてない」
ちひろ「それでも……ありがとうって言いたいの」
桂馬「そうか………」
ちひろ「桂馬って鳴沢大学目指してるんだよね?」
桂馬「家から近いからな」
ちひろ「私も鳴沢大学目指すよ……」
桂馬「そうか……」
ちひろ「だからもしあたしが鳴沢大学受かったら一緒にどっかで住んでくれない?」
桂馬「………別に構わない」
ちひろ「ホントに!?ホントに!?」ガシッ
桂馬「本当だ。だから掴むな。揺らすな」ユラユラ
ちひろ「あ、ゴメン……」
桂馬「………」
ちひろ「ねぇ…桂馬」
桂馬「……なんだ」
ちひろ「………キスして」
桂馬「………」
ちひろ「………」
桂馬「………」
ちひろ「……桂馬…硬くなってる」
桂馬「………」
そして月日は流れて………
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