【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.3
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892: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/06/21(火) 23:51:36.30 ID:lnzqQySY0
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ルカ「……吹っ切れたのか?」


私の問いかけに、甘党女の手が止まる。
私がこの質問に込めた意味を確かめているのか、息を一つついてから、斜め上を見つめた。
ついさっきのことだ、仲間と過ごした記憶やそこから生じる感傷に囚われ、引き摺られ続けて気を病んでいるところを目撃したばかり。
そんな最中で鉢合わせるなりに私を引っ張ってお菓子の棚に来て、何も思うところがないとは言わせない。


智代子「……ううん、まだ。というよりも、私はずっと吹っ切れるなんてことはないと思う。果穂のことも、夏葉ちゃんのことも……前回のコロシアイで命を落とした樹里ちゃんと凛世ちゃんのことも……何もかも」

智代子「それに、私自身このことで吹っ切れるなんてしたくないんだ。私で勝手にひと段落つけるのって、なんだか寂しい気がして」

智代子「だからね、決めたんだ。私は変わらなくていい、無理に前に進まなくたっていいって。ほら、チョコレートだって甘い物だけじゃなくて、ビターなものだってあるよね?」


はじめこいつの肩書を見た時に抱いたのは『くだらない』という感想。
名前をもじってその場でぱっと思いついたような『チョコアイドル』、どうせそこに大した戦略も展望もない、キャラ付けどまりの記号なんだと思っていた。

でも、こうしてこいつと直面するとその認識は誤りだったと思わされる。

ただ甘いだけじゃない、どれだけ厳しい現実だろうと、どれだけの苦境に立たされようとも、
向き合い続けることができる。向き合う誰かを支えることができる。

それだけの覚悟とともに背負い込んだのが『チョコアイドル』という看板だったんだろう。



智代子「私は、チョコアイドルだから。ちょっとくらい苦いぐらいが隠し味だよ!」



……こうも誇らしげに言われれば、その看板も認めざるを得ないだろう。


ルカ「……ハッ」


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【親愛度が上昇しました!】

【園田智代子の親愛度レベル…11.0】

【希望のカケラを手に入れました!】

【現在の希望のカケラの数…20個】



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