【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.3
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813: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/06/13(月) 22:20:30.21 ID:/lNWkEhY0
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まずいことを言った、という自覚がある。
口に入れていた筋が妙に固くて、なかなか飲み込めない。
目の前にある数本が、とてもじゃないが食べきれないことに気づいた。


ルカ「……悪い、これ詫びな」

智代子「……ルカちゃん」


詫び、と言うかたちで一本を甘党女の皿の上に置く。
キョトンとした顔でそれを甘党女はしばらく眺めていたが、すぐに何を思ったのか急にべらべらとしゃべり始めた。


智代子「お別れってね、残されるほうが辛いんだって最近知ったんだ」

智代子「向こうはあえなくなるってのを知ったままでいけるけど、こっちはそれすらも知らないから……突然に全部を奪われてしまう」

智代子「……夏葉ちゃんと交わしたい言葉、夏葉ちゃんから聞きたい言葉」

智代子「見たい夏葉ちゃんの姿だって、色々いっぱいあったんだ」


どうやらこいつも暖簾が吸い上げたアルコールに中てられているらしい。
梁の向こう、遠いものを見つめながら話す、その口調には回顧が染みついている。


智代子「本当なら、それをどこまで追求したかったし。それを奪った相手を糾弾したかった」

智代子「でもね、そんなことをすれば……その相手に遺される人に、申し訳ないかなって」

智代子「別れは人の数だけ、無限にあるから……誰かがちょっとでも声を挙げちゃったら全部に伝播しちゃう。それは必ずしもプラスじゃないのかなって」


お人よし、とはこういう奴のことを指すのだろうと悟った。
こいつは二回も奪われた。理不尽の前に目の前でユニットのメンバーが二回も命を散らした。
だったら、少しぐらいわがままを言ったところで罰は当たらないだろうに。
それでもこいつは、『甘口』であり続けた。


智代子「……なんだか私も変なこと口走っちゃったかも」


徹底したチョコアイドルっぷりに、私は思わず息を漏らす。


ルカ「……ハッ」

智代子「もう! なんで笑うの、ルカちゃん!」

ルカ「……別に、こんな場で自分の意志と別に本音を漏らすなんて。ジジくせえなっていう自虐だよ」


……やっぱり、私じゃ283プロのアイドルにはなれやしない。


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【親愛度が上昇しました!】

【園田智代子の親愛度レベル…8.0】

【希望のカケラを手に入れました!】

【現在の希望のカケラの数…16個】


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