【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.3
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388: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/05/09(月) 22:00:38.93 ID:oSQQXx2O0
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私たち全員がエスカレーターに乗り込んで、モノクマロックの中に入ると、いつものように下降を始めた。
こんなことに『いつものように』という表現を使うようになってしまったことが、何とも言えない切なさがあるのだが……

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【モノクマロック 内部】

ゴウンゴウンと音を立てて下降していくエレベーター。
その内部は旧式のエレベーターを模してあるため、格子の隙間からは機械仕かけの構造がよく見て取れる。
精密に作り込まれた機構が寸分の狂いなく動くことで、この箱は動いている。

それはきっと、あいつも同じことだった。

私たちじゃ想像もつかないほど緻密な作りをされていた機体は、悪意に満ちた何者かによって狂わされ、そして破壊されてしまった。
芸術品が詰め込まれたようなその機体を見る影もないほどに破壊し尽くした犯人……きっと人として何か大事なものが欠落しているんだろうと思った。


破壊の最中、吐き出すオイルや断面から見えるケーブルを見て何も考えなかったのだろうか?
そこを満たす思い出や記憶が、まったくもって脳によぎることはなかったのだろうか?
果たしてそいつは、私たちと同じ仲間だったということが出来るのだろうか?


答えのない問いばかりが浮かび上がっては消えを繰り返し、時間が過ぎていった。


チーン!!


そして、時間の経過がようやっと、終着をもたらした。

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