【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.3
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147: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/04/27(水) 22:07:05.51 ID:zxi6pPCO0
1 選択

ルカ「記憶がないとしてもだ。その……自分の記憶を手放したことに後悔はねーのか?」

透「……どうなんだろ」


彼女は、自分のあごに手を当てて考え込むようなそぶりを見せた。
自分の記憶の中に飛び込んで、その奥底に眠る何かを引っ張り出すような……そんな試行錯誤。
呼吸は停止と再生を繰り返し、一つの場所に行きつく。


透「……それもわかんない」

ルカ「そればっかだな」

透「しょうがないじゃん、今の私は『浅倉透』。それには変わりないから」


自分のことでよくもここまで冷淡に言えるな、と思った。

でも、それは冷淡に見えるだけで、その実は対極であった。


透「……『浅倉透』は言ってるよ。後悔は知らないけど……満足はしてる」

透「自分の選択だしさ、やっぱそれはポジティブで行かないと損だと思う」

透「浅倉透として、この場所に立ってること。雛菜と、みんなと一緒にいること……それは私が私になるだけの価値があったと思うよ」


ルカ「……くっせえセリフだな」

透「んー、元の人格?」

ルカ「照れ隠しがお粗末だ」

透「はは、言えてる」


暖簾に腕押しってのはこいつみたいなやつに使う言葉なんだろうか。
どれだけ不安と疑念を押し付けられても、のらりくらりとかわして、平気な顔をしてきやがる。

こんなやつだからこそ……ある種の諦めがつくのかもな。

こいつは、これでいい。

これで、受け入れたっていい。


たとえ、何者だろうと。

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【親愛度が上昇しました!】

【浅倉透の親愛度レベル…10.0】

【希望のカケラを手に入れました!】

【現在の希望のカケラの数…27個】


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