【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.3
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126: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/04/16(土) 23:22:25.39 ID:iZvNZh3u0
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こいつがコピーであるという話を、一応は信じるとして。
私には聞いておきたいことが一つあった。


ルカ「お前は、オリジナルの記憶と人格とを引き継いでるんだよな?」

透「……うん」

ルカ「なら、お前はオリジナルの浅倉透のことをどこまで知ってるんだ? 生まれてから、お前のコピーが作られる、その瞬間まで……全部を知り尽くしてるのか?」

透「……」


表情を変えることなく、視線もそらさずに十数秒。


透「……多分、全部知ってる」

透「小さい時のノクチルの四人の姿も思い出せるし、小学校の時にみんなで豚の貯金箱にお金を入れた映像も頭の中にある」

透「……人一人分の記憶と言えるだけのものは、揃ってるよ」


精巧で比類のないコピー。
きっとこいつが言っていることに偽りはない。
その時の記憶を語れと言えば隅々まで語るだろうし、絵に書けと言えば当時の色彩でキャンバスに描くはずだ。


透「でも、あくまで私はコピーだから」


だからこそ……本人はそのことを私たち以上に重くとらえている節があった。
コピーとして接する事、生きること。そのこと自体に対する負い目のようなものを言葉尻ににじませる。



しかし、次に紡ぐ言葉はそれでは終わっていなかった。


透「……私のことを、無理に浅倉透だと思わなくていいからさ」

透「雛菜と同じで、別の『浅倉透』だと思ってほしい」


幼馴染と定義されていた人間の言葉を、臆面もなく借りてみせた。


透「私はコピーだけど……それは作り出された瞬間までの話。そこから一緒に過ごした時間は……オリジナルだって。そう雛菜が言ってくれたから」


それは私の良く知る、この島での『浅倉透』の姿だった。
あのどこか抜けていて、それでいて目の離しづらい厄介な微笑み。
誰を真似たでもない微笑みが、その場所に転がる。


ルカ「……ハッ」

ルカ「……そんじゃ、とりあえずのところはそういうことで」

透「ん、よろしく」


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【親愛度が上昇しました!】

【浅倉透の親愛度レベル…8.0】

【希望のカケラを手に入れました!】

【現在の希望のカケラの数…25個】



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