安価でSSを書かせて頂きます
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8:名無しNIPPER[saga]
2022/04/08(金) 17:50:28.93 ID:K7oSWg9M0
意図したものではなかった。
本来なら、こうした鉄火場においては、ゾンビがいないことを祈りながら__先ほどまでは確かに正常だったはずの最下層はロビーに再来するか、最上階の屋上で、眼下に放浪するゾンビを眺めつつ、一人救助を待ち続けるか、という賭けがあったのにも関わらず……
それを、知りながら向かってしまったのは、その余りの惨状に、災厄に、あの輝かしい日々を思い出してしまったからだろう。
桜蘭、明佳……混沌電波の番組で、共に競い合い、共に励まし合った竹馬の友人たち。
涙もあった。怒りもあった。しかし確かに彼らとは友だったのだ。
まだ言いたいこともある。告げたい思いもある! その願いが、こんな殺戮で、悲嘆で、終わって良いものか!
……そんな身を焼くような激情も素知らぬ顔で、現実は終焉を告げる。
7階についた。


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