12:名無しNIPPER[saga]
2022/04/08(金) 18:31:31.48 ID:K7oSWg9M0
(……?)
蘭子は解離した面持ちで周囲を見渡す。
ここはあの世にしては親しみやすすぎる。
あの世とは、異界とは、もっと超越的で、犯しがたいものであるべきではないのか。
そういう意識の遊離に、彼女は5分浸っていた。
蘭子は目を擦った。
ここは自宅に似ている。
私はいつも寝起きしている寝台で、すっかり見慣れた自室で、寝間着を着て意識を働かせている。
これは馬鹿げている。
まるで時間が巻き戻ったようではないか。
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