7:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:14:35.90 ID:XVB8s0iW0
こうした全能神格がひしめく状態では、
その力が干渉しあい、世界そのものが安定を失うこととなる。
法則が破綻した「血の世界」はあらゆる事象に歯止めがきかなくなり、
力の増幅現象がさらに加速するという悪循環に陥ることとなった。
ただしこの段階では、OMNEにとってはなんら脅威ではなかった。
「血の世界」が破綻しようが、
OMNEからすればそれらも所詮は「物語」内部の出来事にすぎなかったからである。
だがその覆るはずがない構造が覆る。
ある段階で、「血の世界」の者共が「物語」の外へと飛び出しはじめた。
彼らは果てしなき力の増幅の末、有り得ないはずのことを成した。
なぜそれが可能となったのか、確かな原理は今日でも不明であり、
彼ら自身すら理解できていなかったとされる。
とはいえ不可侵のはずだった境界をも突破し、
それまで未知だったOMNE領域に踏み込んだのは事実だった。
この者共こそが「侵犯者」である。
そしてOMNEへの到達により、「侵犯者」たちは究極の力を獲得した。
彼らの魂にOMNEと同種の力が宿ったのである、
「物語の登場人物」が「著者」と同じ力を得たが如く。
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