290:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:35:01.35 ID:XVB8s0iW0
これもまた、この極限の戦いの中で垣間見えた未来の一つであった。
そしてスパーダ同様、この未来はムンドゥスにも見えており、
彼は敗北の瞬間にありながら悪辣に笑った。
悪魔と人間が存在するかぎり、終わりは無い。
いつか必ず次の騒乱が発生し、再び雌雄を決する機会が訪れる。
そしてその次なる戦いこそこのムンドゥスが勝利する、
そう魔帝は確信し、封印間際にてスパーダへ言葉を放った。
スパーダよ、束の間の「愛」とやらを嗜むが良い。
その貴様の「愛」こそが我が復讐の糧である、と。
このムンドゥスは必ず復活を遂げ、
貴様が愛する世界、愛する人間、
そして愛する女、その悉くを破壊する、と。
それも容易に滅しはしない、
人間共には緩慢なほどに時間をかけて陵辱の限りを尽くし、
「愛」という事象も貶めてやる、と。
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