246:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:10:34.55 ID:XVB8s0iW0
賢者と魔女が行っていた精神解析、
それは魔帝の手先が紛れこむのを防ぐためのものだったが、
スパーダにとっては今の個人的問題を解決しうる糸口でもあった。
解析には「世界の目」の力も使用されており、
精神の深部をも確実に見抜くことができたからである。
これは今のスパーダにとって、
己の真の姿を映し出してくれるたった一つの「鏡」だった。
「世界の目」の解析によって明確な答えを出してもらえば、
見失いかけている己を再び見定めることができる。
悪魔であると明確に判定してもらうことで、
人間的要素による汚染も止めることができ、
このくだらない「迷い」からも抜け出せる、スパーダはそう考えた。
もちろん、この解析を受けて悪魔と証明された時点で
賢者・魔女にも正体を知られるものの、
その段階ではもう姿を隠す必要もなかった。
悪魔スパーダとして力を解き放ち、
魔女・賢者と存分に戦い、例の切り札開発も潰すだけ。
それが「悪魔としてのスパーダ」が思い描いていた展開だった。
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