194:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:38:39.51 ID:XVB8s0iW0
このように諸勢力は柔軟に対応し、
出現が想定外だった才人たちを人材として最大限活用した。
だが、中には活用できない者たちもいた。
「混沌の魔術師」と呼ばれる集団である。
彼ら混沌の魔術師も才に溢れ、
セフィロトの樹の力を使わない点では他と同じだったが、
用いる力の源が魔剣士/闇の巫女や選ばれし者とは異なっていた。
彼らが力の源としたのは、その名の通り
人間界の「魂の苗床」に沈む残骸、すなわち古き混沌神族である。
混沌神族の因子をつぐ「原石」との違いは、
彼ら混沌の魔術師はその名称のとおり魔術によって後天的に
混沌神族の力を獲得した点である。
それゆえ彼らは天界、賢者、魔女のどれにも与さず、
これは諸勢力にとって問題となった。
特に彼らの思想や傾向が大きな問題となった。
魔女に倣った魔剣士/闇の巫女、
そして天界と賢者に倣った選ばれし者は、
「弱き人間」管理体制への干渉を控えたが、
混沌の魔術師はそうではなかった。
彼らは混沌神族を信奉していたため、
天界による人界管理体制に強い拒否感を抱き、
この状況を覆そうと企てたのである。
そして混沌神族の復活を目的とし、
人為的に「原石」を量産する方法も模索するなど、
現状への明らかな挑戦も始めた。
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