ダンテ「学園都市か」前時代史(仮)
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191:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:37:16.97 ID:XVB8s0iW0

この「予定外の才人」はいくつかに大別することができた。

まずは「魔界の力を用いる弱き人間」である。
彼らは「魔剣士」、あるいは「闇の巫女」と呼ばれた。
魔女とは異なり「弱き人間」ではあるものの、
魔女のように魔界から力を引きだす者たちである。

基本的に魔の力は「弱き人間」には負荷が強すぎたが、
この才人たちは耐えられるほどに魂が強固だった。
くわえて人間界の外の力と直接触れているため、
「弱き人間」が本来は脱しえないはずのオーディン位相群からも
外れるようになった。
すなわち天界の管理下から逸脱していた。

これは「弱き人間」を管理する天界にとって
懸念材料に成りうる存在であったが、
幸いにも彼ら魔剣士/闇の巫女が管理体制を脅かすことはなかった。
魔女が彼らを保護し、知識を与え、有益な同盟者として育てたからである。

「弱き人間」の中からも魔界寄りの勢力が現れた、
それは人間界にて孤立しがちな魔女にとって朗報であり、
また予備戦力としても有益だった。
そして魔剣士と闇の巫女側としても、魔女はよき保護者であり、
教師であり、繁栄を約束してくれる有益な友だった。

また彼らは、天界による「弱き人間」管理には干渉しようとはしなかった。
反感を抱きつつも現状を黙認する魔女、
そんな彼女たちに倣い、魔剣士/闇の巫女も分を弁え、
忌まわしく思いつつも現状を受け入れていた。


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