私「2度と月に帰れなくなってしまったんだね」
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87:名無しNIPPER[saga]
2022/03/15(火) 20:43:05.95 ID:guKA3R0i0

私(先輩は少し驚いた表情を見せたあと、得心いったという感じで私のタンバリンを見た)

先輩『そうだった。君はかぐや姫なんだった』

私『はい』シャン♪

先輩『ふふふ。姫には似つかわしくないハリボテの満月に見えるけれど』

私『お言葉ですが先輩。信じ続ければタンバリンだっていつか本当の月に見えますわ』

私『本物も偽物も曖昧なものです。重要なのは本物の可能性を信じる心の力なのです』

先輩『……。君は真面目な良い子だが、同時にちょっとだけ不思議ちゃんだね』

私(太陽が傾いて廊下の窓から夕日が差す。その色は兎の目のように鋭く赤い)

先輩『君はいつ月に帰るのかな。かぐや姫?』

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