長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」(再・改)1(ネギま!×とある禁書)
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43:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2022/01/29(土) 02:16:43.73 ID:VLY7mJ0Y0

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どうやら視界から消えて、ほっと胸を撫で下ろして池に向かおうとした愛衣が、
近づく気配にギクッとする。

「あ、あなた」

「ああ」

「戻って、隠れて下さい」

何か、だるそうなぐらいの気配で近づく、先ほど半ば怒鳴り合ったウニ頭の少年に、
愛衣は押し殺した様な口調で警告する。

「ごめん、それ無理」

「…男だから、ですか?」

「いや、体質的に」

「あなた、素人ではありませんね。
ウンディーネ、シルフ、ノーム、術式から考えても後一人いる筈です」

自分に背を向けたままの愛衣に近づきながら、上条は、
きびきびとした愛衣の声に徐々に信頼を覚える。
事情により自らの過去の多くを知らない上条だが、
その少なくなった過去の中に、こういう声が幾つもある。
大きな力を持って命を左右する仕事に責任と誇りを持っている。
今はそれで十分だと上条は直感していた。

「余り私から離れないで下さい。特に、迂闊にその辺の物陰に入らないで下さい。
私の予想通りだと、死にます。灰も残さず」

「物陰?灰も残さず…おいっ、お前の予測って…」


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