長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」(再・改)1(ネギま!×とある禁書)
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:
ちさめンデュ
◆nkKJ/9pPTs
[saga]
2022/01/29(土) 02:07:27.96 ID:VLY7mJ0Y0
「やああっ!」
夏美の叫びは声にならなかった。
相当な威力だったのだろう。土煙が上がり、それが晴れた時、
夏美も千雨も凄惨な光景を覚悟した。
「え?え?」
夏美の経験から言っても、どう見てもほぼ無傷と言う少年の状態はどう見てもおかしい。
少年が何か、例えば夏美も知ってる防御魔法とかそういうのを使った形跡は無い。
そして、長谷川千雨も、その事を理解していた。
「…けるな…」
夏美がうめき声を聞いた、と、思った時には、
「長谷川っ!?」
長谷川千雨は駆け出していた。
× ×
目の前の光景に、水の魔女メアリエは目を丸くしていた。
あり得ない、あの攻撃を受けてほぼ無傷、そんな事はあり得ない。
見た所、普段着の生身の少年、魔術的な防御を使用した形跡も無い。
とにかく、驚いている暇はない。
次の攻撃を、と、水のエレメントたるウンディーネの使役を続けようとした時、
メアリエは新たな怒号に視線を向けた。
その相手、こちらも普段着の眼鏡の少女を視界に捉えたのも一瞬、
「いっ!」
鋭い痛みと不快感がメアリエを襲う。
「これはっ!?」
何匹もの小動物が、宙を浮いてメアリエをつついていた。
つついていたと言うのはメアリエの感触の問題であり、
気絶する程ではないがパチパチと電撃を放って付きまとって来るのだから、
馬鹿にならない痛さだしひたすらにうっとうしい。
しかも、水使いのメアリエでは防御に相性が良くない。簡単な防御ではそのまま貫かれてしまう。
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