【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 16巡目
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639: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2022/03/05(土) 00:35:38.00 ID:kjyYa4Uw0
イリアス74「ふぅん……」

「……ちっ」

ワイズ「えっ」

舌打ちみたいな音が聞こえてきて戸惑ってしまう。もしかして僕を見て舌打ちしたこの人?

「……ねぇ、僕? ここがどういう場所か分かるかなぁ? ここは子供の遊び場じゃないから早くお家に帰ったら? ……わざわざ箪笥まで動かして」

ワイズ「た、箪笥……? あ、ああ。階段の横にあったやつですか?」

「――――はぁあああ。やっぱり海賊は脳みそ足りてないわね、箪笥を戻すことも出来ないなんて……まぁ、下っ端海賊ように開いてる事の方が問題よね、寛容してあげなきゃ」

ブツブツと何かを呟きながら天井を見つめているお姉さん。もう僕なんて眼中にないみたいですっかり忘れられている用だ。

ワイズ「あ、あのぉ……ここで何してるんですか?」

「あぁまだ居たの? 子供と付き合ってお金が貰えるんなら幾らでも付き合ってあげるけど……ねぇ僕? 貴方みたいな銀貨一枚銅貨一枚の価値にもならなさそうな子供と話してる暇ないのよねぇ、そろそろここも閉めたいし」

ひしひしと貴方が嫌い、と言われているような気がする……ちょっと怖い。

ワイズ「あ、えっと僕ワイズって言います。お姉さんは?」

「貴方話聞いてる? 私、もう帰りたいんだけど――――今、なんて?」

ワイズ「えっ」

「貴方、ワイズ? ワイズって、あの……………………」

…………ワイズ、ワイズ。と僕の名前を呟いて固まってしまった。そして、ゆっくりと僕の顔を見つめて、そのまま……微笑んだ。

イリアス「……私は、イリアス・アルカード。名前くらい聞いたことあるんじゃない? 特に……ほら、貴方のお仲間からとか」


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