【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 16巡目
1- 20
633: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2022/03/05(土) 00:08:08.96 ID:kjyYa4Uw0
――――

――



ワイズ「…………ん?」

日が沈み初め少しずつ辺りが暗くなっていく頃、ブラブラと歩いていると目の前のボロ屋から何やら不審な男の人が出ていくのを見た。

キョロキョロと異常なくらい辺りを見渡して、そしてそのまま逃げるようにその場を去って行った。

……怪しい。

ワイズ「このボロ屋になんかあるのか?」

誰も人が住んでいない、廃墟みたいになっているその小さな家の扉を開けると当然のようにそこに人は住んでいなかった。生活感なんてまるでなく、ぼろっちぃ大きな箪笥が一つ置いてあるだけ……でも、その箪笥の隣にそれがあった。

ワイズ「えっ、階段……地下?」

地下へと続く階段、まるでダンジョンみたいだなと僕は思ったがこんな海国のど真ん中にそんなものがあるわけなくて。

……何か危険があるかもしれない、けど。どうしてもあの男の様子が気になって……地下へ向かって足を動かす。

ワイズ「…………こわー」

石で作られた階段をかつんかつんと真っすぐに降りていくと、扉があった。途中分かれ道なんてなくこの階段の行き先がこの扉の奥にあることを理解して、僕はゆっくりと……その扉を開けた。

ワイズ「し、失礼しまーす……だ、誰か居ます?」

「――――はい、いらっしゃい」

――地下室に居たのは、これまたその場に似つかわしい。とても綺麗な女性だった。

お嬢様とか、貴族とかそんな風を思わせる高貴なオーラ。そして薄暗くて?燭の明かりしかない地下室からでも分かる肌の色白さ。それがなんだか……恐ろしい。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
708Res/213.22 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice