【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 16巡目
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188: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2022/02/10(木) 03:19:39.90 ID:85mb7YmZ0
ドロシー「こほん! カラオケはとりあえず置いといて!」
ユウナ「むっ……」
ドロシー「何で不満そうな顔をするんですか! のど自慢大会にしっかり参加しちゃったせいでもうすっかりと夜ですよ! 夜!」
……確かに、もう辺りはすっかり暗くなっていてのど自慢大会を見ていた観客の人たちも殆ど居なくなっていた。
あんなに歓声が響いていたのに、しーんと静かになって。ちょっと寂しい。
ドロシー「宿! まだ見つけてないじゃないですかぁ! どうするんですかこれから! この人数をいきなり泊めてくれる宿なんてあるんですか!?」
パトナ「ど、ドロシーおばさん! 落ち着いて落ち着いて、深呼吸深呼吸」
ペアリス「そうだよドロシー! そんなに怒ったら綺麗な顔がもったいないよ! アイドルの基本は笑顔笑顔!」
ドロシー「何でお二人はそんなに落ち着いてるんですか!」
ユウナ「よし分かった! じゃあ宿を見つけてくるね! 温泉付きで、皆泊まれる宿を!」
ビシッ! っと敬礼をして「皆はここで待っててね!」と言って、ユウナは走って行ってしまった……凄い勢いだった。
パトナ「おおっ、流石ママ。考えるより動くタイプだ」
ドロシー「……ど、どうせ暫くしたら。ごめん皆ぁ、見つかんなかった……と、ショボショボ歩いてくるんですよ。わたくしは、ずっとずっと言ったんですから」
さあ、わたくしたちは先に野宿をしても大丈夫そうな場所を探しましょう――――。
ユウナ「おーいみんなー! 温泉宿見つけたよー! 二部屋空いてるってー!」
ドロシー「ふゃぁ!?」
うーん、見事だ。見事なずっこけだ。
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