【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.2
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946: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/04/08(金) 20:50:55.61 ID:OJSLI4Ra0

信号が青に変わり、人の群れは動き出します。
それぞれが対岸に向かって交差する波。
不揃いながらもぶつかることもなく、器用に流れていく。
その合間を縫うようにして雨がざあざあと落ちてくる。

三峰さんの足取りは重たい。
傘で自分の顔を隠すようにしながら、ゆっくりと水溜りを丁寧に踏み抜いていきます。

パシャと音を立てて踏むことで、誰かに気づいてもらいたい……なんて、子供じゃあるまいし。
彼女が歩くたびに、背負ったリュックのキーホルダーが揺れて、雨と靴音の中で不協和音となりました。


そんな耳障りで、無音にも近い時間。




『___結華』




薄暗い幕を切り裂くように、背後で彼女を呼ぶ声がしたような気がしました。

あの雨宿りの時のように、彼女の影を探し回ってそこら中を駆け巡ってくれた時のように_______
きっと彼なら自分のことを見つけ出してくれる、そんな信頼に後ろ髪引かれて振り返る。




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