【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.2
1- 20
863: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/03/17(木) 23:20:46.43 ID:ztf/P3ZF0

「あさひさんと結華さんは……だいじょうぶなんですか?」
「……わからない。さっきもインターホンを鳴らしたけどまるで応答がないの」
「そ、そんな……!」

こんな深夜に行方をくらますなんてただ事ではない。
もしかして、犯人に部屋から連れ出されているのかもしれない。
だとすれば、事が起きる前にどうにか二人を見つけ出さないと……そう考えに至るまで時間はかからず、ふゆはすぐに立ち上がった。
果穂ちゃんという存在を前にして、年上ゆえの自負が蘇ったのかもしれない。
さっきまで不安と恐怖で震えていた手は、怒りと焦燥の震えに変わっていた。

「あ、まってください! ふゆさん!」
「果穂ちゃん……?」
「やみくもにさがしてもダメだと思います……病院の人に、協力してもらいませんか!?」

確かにそれはそうだ。
そもそも、この島にいるのはモーテルと病院に泊まっている人間ですべて。
なら、あの犯人もその中にいる。
ともすれば、病院側の協力を得られれば二人を見つけ出し、救い出すこともできるかもしれない。
ふゆは焦るばかりでそんな単純なこともすっかり忘れてしまっていた。

「わかった、果穂ちゃんも一緒に来てくれる? ここに一人でいたら危ないから」
「は、はいっ! おねがいします!」

ここに一人で置いておくわけにはいかない。
ふゆは果穂ちゃんの震えるその手をとって、ライブハウスに向けて走り出した。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
973Res/748.14 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice