【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.2
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861: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/03/17(木) 23:18:20.75 ID:ztf/P3ZF0

扉を開けてみても、人気はない。薄明りに照らされる闇をじっくり目を凝らしてみても、何も動く者はない。
ひとまず、この場は大丈夫のようだ。

まずインターホンを鳴らしたのはあさひの部屋。
こいつのことだから、そう簡単にくたばりはしないだろうけど、一応不安は不安だ。

しかし、しばらく待ってみても応答がない。
寝ているのだろうか? いや、それにしてもまるで気配を感じない。
主を失った部屋の特有の冷たさがドアの下からふゆの足首を掴んだ。

「……結華、果穂ちゃん!」

慌てて後の二つの部屋のインターホンも鳴らした。
違う、そんなの、絶対に違う。
ふゆの脳裏をよぎった考えを否定してくれる人を求めて、とにかく必死だった。
深夜の突然の訪問に腹を立てるぐらいでいい、ふゆに安心できる日常をよこしてほしい。
ボタンを押す指は震えてすらいた。

ガチャ…

顔を上げると、モーテルの扉の一つが開いていた。
ふゆがインターホンを鳴らした部屋の一つ……それは果穂ちゃんの部屋だった。



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