サイト「好きだ」ルイズ「私も、あんたが……サイトが好き」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/19(水) 00:35:00.73 ID:kOeXCcBjO
「どうして私以外にも優しくするのよっ!」

ルイズはそこが不満であった。仮にも使い魔として主人に忠誠を誓い、剣を捧げたのならば一途であるべきだ。ところがどっこい、平賀才人と名乗るあの犬は、あっちに美少女が居れば尻尾をふりふり、こっちにお姫様が居れば尻尾をふりふり、おまけにルイズよりも小さい子にも尻尾を振る始末。去勢せねば。

「でも……見て見ぬふりはして欲しくない」

仮にお尻を触られたシエスタを無視してルイズのそばに居るような男ならば、シュヴァリエの称号は返上しなければならない。サイトがしたことは気高いことだと、頭では理解出来る。理解出来るから、少し待って欲しい。
ちゃんとステイして、ルイズがやれと命じてから決闘なりなんなりして欲しかった。ひとりで突っ走って、怪我して、死にかけるなんて、それは勇気ではなく、無謀でしかない。

「男の子って、なんでああなのかしら……」

ひとしきり暴れてフラストレーションを発散したルイズは急にしおらしくなって、羽毛がはみ出た枕を抱きしめた。使い魔を想って。

「死んじゃったらどうするのよ……私のことを守るって言ったのに。ばかっ! ばかっ!」

口では罵りながらも、ルイズは涙声だった。
本気で心配したのだ。サイトは大切な人だ。
彼が居なくなったら、困る。泣いてしまう。


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