白鬼院凜々蝶「蜻さま……」青鬼院蜻蛉「うむ! 悦いぞー悦いぞー!!」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/07(金) 21:53:57.83 ID:DztBtIAJO
「……蜻蛉、少しいいか?」

僕には許婿が居る。彼の名は青鬼院蜻蛉。
鬼の先祖返りだが、僕よりは強くない。
けれど僕よりも、彼はタフな男である。

「こんな夜更けにどうした、許嫁殿」

部屋の扉を開けた蜻蛉は風呂上がりらしく、長髪の先から雫が滴っていた。良い匂いだ。
風呂上がりなのにいつもの仮面で素顔を隠す彼は、まるで"青鬼院蜻蛉"という仮面を被っているように感じられるが、そうでもない。

「君は仮面が好きだな」
「うむ! 私は仮面が大好きだ!」

彼は単純なので、気に入っているから仮面を付けているに過ぎない。深い意味はない。

「それで、どうしたのだ?」
「少し……話したい」
「ふむ……ならば、入るがよい」

僕を部屋に招き入れた蜻蛉はどっかりソファに腰掛けて、おいでおいでと手招きした。

「さあ! 遠慮せずに座れ、許嫁殿!」
「では、遠慮なく」
「待つがいい」
「え? さっき座れって……」
「私の膝の上に座れと言っている」

言い忘れていたが、彼は真性の変態である。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2022/01/07(金) 21:55:48.08 ID:DztBtIAJO
「どうして僕が君の膝の上に……」
「私の趣味だ。いや以前、車で許嫁殿を膝に座らせた際、存外心地良かったのを思い出してな」
「勝手な奴め……」

蜻蛉は自分勝手で自分本位。自分が良ければそれでいい。僕の気持ちなど考えていない。
以下略 AAS



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