【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 15巡目
1- 20
671: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2021/12/31(金) 21:28:22.32 ID:tR2fpqQo0
――――

――



〜デゼルトリア〜

認めたくないが激闘だった。激戦だった。

セリューを救うことは出来たが――それに対しての代価が大きすぎた。特に、ハルエルとナルメアがやべぇ。

私も腕や脚がイかれたし翼も半分くらい裂けた、まさかあいつらが集まるとあそこまで頑張るとは思わなんだ……アベルが居ないのが不思議なくらいだ。

今はユーロが嫌々看病を行っているが、それはハルエルとナルメアだけの話で。私にはやることがある。

ベルフェ「うーっす、ベルフェ様が戻ってきたぞー!」

デゼルトリアのギルドの二階宿屋の一室に窓から入り込んで元気よく挨拶をする。翼には大雑把な縫い目が見え、腕もぐるぐると包帯が巻かれ、脚も松葉杖がないとキツいが――そんなもの殆ど意味がない。

ベルフェ様はベルフェ様だからな。あいつらへなちょこ共に心配なんてされてたまるか――――。

ベルフェ「……あ?」

……元気よく入ったものの、挨拶がこねぇ。というか少年の姿がねぇ。今は夜だからもう寝てるか寝る準備でもしてるころだと思うんだが……少年の野郎、ベルフェ様が居ない間にエロいことしてんのか?

ベルフェ「…………」

勇者の末裔とドロシーが眠るはずの隣の部屋にお邪魔する。鍵がかかっていたから松葉杖で押すようにして扉をぶっ壊す。

…………誰も居ねぇ。

ベルフェ「――――あぁ」

成程、成程、成程成程成程――理解した、理解した。だぁ――くっそ、あんにゃろう。ベルフェ様を置いて行きやがったな?

ふぅん、大体勇者が手引きしたんだろうけど……そんなにベルフェ様嫌われてたか、成程、成程。まあ憎たらしい聖剣様で斬られかけたし?

ベルフェ「……………………」

確かに私はあいつの旅に勝手に付いてきたわけだが。勢いで、気まぐれに、何も考えずに、暇つぶしにでもなればいいなと考えて――少年とちょっとだけ遊んでやったが。

…………。

ベルフェ「…………ちっ」

んま、取り合えずこの身体をもう少し治してから会いに行きますかー、おめかししてかねーと。

はぁ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/288.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice