82: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2021/12/20(月) 14:00:02.48 ID:86/EQe0g0
「私が……アイドル?」
それは、震えるような想像だ。
わたしもあんな風に、いつか見た目屋外ディスプレイの光景のように、光あふれる場所で咲けるのだろうか。
思い悩む私に一週間後、朋花のニュースが飛び込んできた。
「ほら凛、いつかのJ組の聖母サマだけどさ」
「朋花のこと?」
「だっけ? あの娘、アイドルになるんだってさ!」
「ということは、やっぱり合格したんだ」
「あれ? 知ってた? なんかオーディションに合格したとか。それもあの765プロのね」
彼女なら当然受かるだろうと思っていたオーディションに、やはり朋花は合格していた。
嬉しいと同時に、またあの喪失感が胸を襲ってくる。
今更、朋花を追いかけようにもあの765プロ39プロジェクトの応募は終了してしまっていた。
要項をよく読んでいた私は知っている。
「あ……」
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