Bye-byeばさらガール
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70: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2021/12/20(月) 13:51:17.19 ID:86/EQe0g0

 茶室というのが、お茶を飲む部屋以上の意味がある場所だというのはわかっていた。
 いわゆるテレビなんかで見る、茶道の席みたいな部屋だろうとは思っていた。
 だが朋花は庭に出ると、また森のような場所を通り小屋みたいな所に私を連れて行った。
 茶室は部屋ではなく独立した、ちょっとしたした家ぐらいある別の建物だった。
「先程の件ですが〜」
「え?」
「障子が閉まっているということは、あちらとこちら、世界が分けられている……という意味合いがあるんです〜。ですから、初対面の凛さんは黙っていて正解なんですよ」
 彼女の言うことは、少しもわからない。世界が分けられている? 世界史でちょっと聞いたあれは、確か壁だったけど。
「誰だか知らない初対面の人がいた場合、扇子をこう……かざして間から相手を伺いながら壁を作ったりするのも、そういう習わしですね〜」
「へえ……」
 少しも理解できていないが、とりあえず私はそう言った。


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