31: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2021/12/20(月) 13:20:16.74 ID:86/EQe0g0
「凛さんのことは、J組まで伝わってきてますよ〜。残念ながらA組には、私のことは伝わっていなかったみたいですが〜」
「あ、それは違うよ。私の友達は知ってたよ、朋花のこと。私はそういうのに疎かっただけ……え? なんでJ組に私のことが伝わってるの?」
朋花は少しだけ、いつもの微笑を解いた。
「A組に、すごく綺麗な娘がいる。美人でスタイルもよくて靡くような綺麗な髪で、いつもクールな佇まいで少し近寄りがたいけど、笑うと目が離せない……そんな噂」
それは誰の話だろう。少なくとも私じゃないと思う……
違うよね?
「そう聞いて気になってしかたなくて、A組に見に行ってすぐにわかりましたよ〜。あの娘だ、って凛さんのことを」
「え? 私!?」
朋花はあきれたように私を見る。
だって……
「私、無愛想だってよく言われるし」
「それは、凛さんの笑顔を見たいという要望の声ですよ〜。まってく凛さんは、人から好かれていてもそれに気づかないんですから〜」
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