15: ◆VHvaOH2b6w[saga]
2021/12/20(月) 13:05:15.44 ID:86/EQe0g0
再会は意外に早かった。
翌日、学校で休憩時間に窓の外を見ていると、なにやら人だかりができている。
「なんだろう?」
「んー? ああ、あれだよJ組の聖母サマ」
初めて聞く単語に、私は隣の席の友達に聞く。
「なに? J組の聖母さまって」
「凛、知らないの!? ゆーめー人だよ。って言ってもJ組はわれらA組からは1番遠いクラスだもんね。選択授業でもいっしょになることないし」
要するに同じ学年の最果てのクラス、J組には有名人がいるらしい。それも聖母さまとかいう。
「ものすごい美人で可愛くて、本人もそれをとーぜんみたいな顔して受け入れてる自称『聖母サマ』。すごいよー、クラスの内外にもファンがいるんだから」
「自称……って、自分で自分のことを聖母って言ってるの?」
なんだかわからないけれど、それはとにかくすごい自信だ。
よほど自分の容姿に自信がないと言えないだろう。
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