【コンマ】ウマ娘とトレーナーがラーメンを食べに行くだけのスレ
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629: ◆/4adlfiarI[saga]
2022/05/21(土) 17:49:00.34 ID:G6JDJff3O


「え、私に用ですか?しかも天王寺さんと三田村さんの二人で」

風祭トレーナーの部屋を訪れると、セイウンスカイはじゃがりこを食べながらダラダラしているところだった。

「ああ。風祭君は?」

「あー……フラワーの練習を見に行ってます。用があるのはトレーナーさんじゃなくて、私になんですよね。これからお昼寝タイムだったんですけど」

「すまん。風祭君にも話を通した方がいい話だから、出直した方がよさそうだな」

「んー、困っちゃいましたねえ。セイちゃんモテモテ!なーんちゃって。
とりあえず、そうしてもらえます?私はのんびり寝たい……」

その時、不意にドアが開いた。小柄な少女の隣に、少し不機嫌そうな顔の体格のいい青年がいる。

「またサボりか」

「ゲゲッ、聞かれちゃってました?」

「あとで校庭3周だな。……と、天王寺さんと三田村さんじゃないですか。どうしたんです急に」

「ええ、折り入って話が。セイウンスカイにあるお願いをしようかと」

「お願い、ですか」

風祭トレーナーが怪訝そうな顔になる。彼は有能で熱心な男だが、やや融通の効かない所がある。
セイウンスカイにラビットをやってもらうことを、すんなり受けてもらえるとは考えにくい。もちろん、彼女の説得も重要になるが。

「ええ。本当に心苦しいお願いですが」


私はブリュスクマンと、対ブリュスクマンに向けた作戦を話し始めた。一通り説明し終わると、苦々しげな表情で風祭トレーナーが首を振る。

「論外です。そもそもそれは一種の八百長行為だ。お二人ともに優秀なトレーナーだと思っていただけに心底残念ですよ、お引き取りを」

まあ、そう来るだろうと思っていた。この件、何のメリットも彼らにはない。
無論、それに対する反駁の準備はしている。

「お待ち下さい。これはあなた、そしてセイウンスカイが勝つ有力な手段でもある。
レースは大体半年後、東京2400にて行われると聞いてます。『スペシャルチャンピオンズミーティング』として、ダービー以上の規模で行われるものです。
無論、あなたとセイウンスカイは出るつもりのはずだ。そして昨年の菊花賞の再現を狙っている、そうでしょう?」

「……それが何か?」

「セイウンスカイの逃げは警戒されている。だから、単騎逃げは期待できない。ただ、そこにもう一人の逃げがいたら?
そして、その存在がペースの把握を困難にさせるのなら、どうなると思いますか」

「話が見えないんですが」

私は身を乗り出した。


「フェイク『馬鹿逃げコンビ』を作るんですよ。セイウンスカイと、私のカレンチャンの2人で」




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