【コンマ】ウマ娘とトレーナーがラーメンを食べに行くだけのスレ
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600: ◆/4adlfiarI[saga]
2022/05/07(土) 20:00:36.81 ID:DL8oELkfO

「なら話はこれでおしまい、ですね」

「そうね。でも、お兄さんはどうするの?」

「勝手に2人で仲良くやってて」

カレンチャンが立ち上がった。


……ダメだったか。賭けは失敗、か……


その刹那、彼女の顔が青くなった。


「……ってまさか、お兄ちゃんはあなたの気持ちを?」

「……分からない。嫌われてはないと思うけど、ただの同僚にしか思われてないかも」

カレンチャンは立ち上がったまま、身動き一つしない。どういうことだろう?

10秒ぐらいして大きな溜め息をつくと、彼女は再び座った。

「……参ったなあ。お兄ちゃんに一本取られちゃった」

「え?」

「とぼけないで。お兄ちゃん、来ないんでしょ?初めからお兄ちゃんの掌の上だった、そういうこと」

「……どういうこと?」

「お兄ちゃんの性格、知ってるでしょ?真面目な堅物で、ボディービルとトレーナー業、それとラーメンをはじめとしたグルメ以外に興味なし。
自分のプライベートのことなんて、絶対に話さない。もちろん、カレンが本当の妹なんて、多分同僚の誰も知らない」

彼女は串焼きのトマトを口にする。

「そんなお兄ちゃんが、カレンのことを話したということは……少なくとも、お兄ちゃんはあなたにはそれだけ心を許してる。恋愛的な好きかどうかは分からないけど。
多分、三田村さんがお兄ちゃんを好きだというのも、察してると思う」

顔が一気に熱くなった。これは多分、酔いのせいじゃない。

「えっ?ちょっと……」

「わっかりやすいなあ。カレンぐらいの年齢でもそんなウブな反応しないよ?
とにかく、お兄ちゃんがお膳立てをしたというのは、こうなることも予想済みってこと。
どうなるか分からないけど、三田村さんとはそれなりに長い付き合いになるかもだし。
嫌でも付き合わないといけないなら、ここでゴネててもしょうがないでしょ」

天王寺トレーナーが私を?いや、まだそういう関係になるとは分からない。
でも、そこまで好意がバレバレだったなんて……どういう顔で会えばいいんだろう。

ヤレヤレと彼女が苦笑した。

「言っとくけどお兄ちゃんはカレンのだからね?そこだけは譲らないから、覚えておいて。
というか、結構ウマスタ映えするお店だなあ。どんどん頼んじゃお♪三田村さんのおごりでしょ?」



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