【コンマ】ウマ娘とトレーナーがラーメンを食べに行くだけのスレ
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57:名無しNIPPER[saga]
2022/01/08(土) 16:52:37.14 ID:+AqJxiVOO

「6、7、8……」

丁寧に焦らず、大胸筋と上腕三頭筋に力を込める。頭上のバーベルはわずかな震えもなく、静かに上下動を繰り返した。
15回を数えた所で私はバーベルを起き、タオルで汗を拭いた。ベンチプレスの負荷は、もう少し高めてもよいかもしれない。

時計を見ると昼手前だ。そろそろ昼食の時間か。
バクシンオーには弁当を持たせてある。スプリンターである彼女には、エネルギーの変換効率が高い食事が望ましい。
学園の食堂でも充分なのだが、私が自ら作った方がより効果的だ。トレーナーには、私のように担当ウマ娘の食事まで作る者が少なくない。

私は冷蔵庫を開け、ホエイプロテインの袋と牛乳を取り出す。シェイカーでそれらを混ぜ、喉に流し込む。
そして、サラダチキンとバナナ、ビタミングミにエネルギーバー。これで昼食は終了だ。
味気ない食事ではあるが、私にとってはこれで充分だ。何より、チートデイは近い。不満に耐えた先のカタルシスこそ、チートデイでは重要なのだ。

「さて……」

午後は高等部で栄養学の授業がある。教員も兼ねている以上、準備は怠れない。シャワーを浴び、教科書を確認せねば……


コンコン


ノックの音だ。すぐに飛び込んでこない所からして、バクシンオーではない。
なら誰だろうか。またライアン君が、筋トレの指導をお願いしに来たか。10分程度なら、余裕はある。


「入りたまえ」


「失礼します」


ペコリと頭を下げたその顔が誰か認識するのに、わずかに時間がかかった。
見慣れないのと、彼女がここに来る理由が分からなかったからだ。


両耳の耳飾り……昨夏に編入してきた、彼女か。


「どうかしたかな?ファインモーション君」





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