【コンマ】ウマ娘とトレーナーがラーメンを食べに行くだけのスレ
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423: ◆/4adlfiarI[saga]
2022/03/13(日) 16:08:22.62 ID:/UN7t0AIO
キタサンブラックは肩を落とす。

「そうなんですか……」

「遅筋を鍛えるメニューを組んでやれなくはないが……申し訳ない。ステイヤー寄りなら、塩田……いや、三田村トレーナー辺りかな。よかったら紹介しよう」

塩田トレーナーの名前を出しかけてやめたのは、あのチームがあまりに個性派揃いだったからだ。
パーマーはともかく、ゴルシや海外留学中の「あの2人」は教育上あまりよろしくない。

「三田村トレーナーさんですね!分かりました!」

「キタちゃん、そろそろ行くよー」

栗色の髪の少女がキタサンブラックを呼んでいる。「ダイヤちゃんが呼んでるので、失礼しますね!」と彼女は去っていった。

「お兄ちゃん、よかったの?」

「適性が合ってないチームに入れさせるのも酷だろう。基本は個人の意志だ。お前こそ、随分と警戒してたが?」

「むう、まあそうだけどー」

「流石にそういう趣味は私にはないぞ」

「そういうのじゃなくて。お兄ちゃんが可愛がっていいのは、私だけだもん」

「私も結婚適齢期を過ぎかかってるのだがな……」

まあ、そもそもこの図体と風貌では、相手もいないか。苦笑しつつ、一度部屋に戻ることにした。



「キタちゃんの歓迎会をやりましょう!」

トレーニングが終わると、おもむろにバクシンオーが手を挙げてきた。

「歓迎会?」

「そうです!チームに入れずとも、トレセン学園でともに過ごす仲間!ならば学級委員長として、導いてあげるべきでしょう!」

「まあ、構わないが。今週末なら、いつも通りチートデイをやるから、その辺りだな。彼女の好物は聞いているか?」

「ハイッ!!『富山ブラック』というそうです!!」

「『富山ブラック』?」

レッグプレスを終えたカレンが、汗を拭きながら訊いてきた。

「富山のご当地ラーメンだ。醤油が利いていてしょっぱく、ご飯のおかずにもなるようなものだが……」

「何かあまり冴えない表情だね」

私は頷いた。

「はっきり言えば、東京、いや首都圏にマトモな富山ブラックの店は、ないのだ」




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