【コンマ】ウマ娘とトレーナーがラーメンを食べに行くだけのスレ
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419: ◆/4adlfiarI[saga]
2022/03/13(日) 15:02:51.99 ID:/UN7t0AIO


「バクシンバクシンバックシーン!!!」


怒涛の勢いでバクシンオーがゴール板を駆け抜ける。2着のヒシアケボノとは3バ身もの差がついていた。
おお〜と、それを見ていた新入生から声が上がる。「ハッハッハ!!」とバクシンオーは胸を張ってそれに応えていた。

「バクちゃんすごいなあ。私も走りたかった〜」

カレンが口を尖らせた。私は軽く彼女の頭を撫でる。

「模擬レースは高等部の担当だからな。バクシンオーと一度本気でやり合いたいか?」

「うん!でも、カレンは高松宮記念も出れないんでしょ」

「香港スプリントのダメージがまだ抜けきってないからな。スプリンターズまで待つしかない」

「むむー。京王杯まで我慢、か〜」

トテトテと、誰かが近付く気配がした。黒い癖っ毛気味の小柄な少女だ。

「あ、あの……天王寺トレーナーさん、ですか?」

「ん、そうだが」

「はじめまして!あたし、キタサンブラックといいま「おお!キタちゃんじゃないですか!!」」

向こうから凄い勢いでバクシンオーがやってきた。キタサンブラックと名乗った少女の顔が明るくなる。

「あ、バクシンお姉ちゃん!!」

「おおっ!!あなたも私たちとバクシンするつもりなのですね!!いいでしょう、いいでしょうとも!!
短距離だろうが長距離だろうが、道はただ一つ!!ひたすらに鍛えてバクシンするのみですっ!!」

「あ、あのお……」

キタサンブラックはさすがに軽く引いている。私は咳払いをして割って入った。

「嬉しいのは分かるが、程々にな。ああ、キタサンブラックだったね。話は聞いている。私が彼女の担当トレーナー、天王寺だ」

「はい、よろしくお願いします!!お話はお姉ちゃんからかねがね聞いてます」

「話?」

「はいっ!とても優秀なトレーナーさんで、いつも美味しいラーメンを食べさせてくれるって」

※ゾロ目で……


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