【コンマ】ウマ娘とトレーナーがラーメンを食べに行くだけのスレ
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◆/4adlfiarI
[saga]
2022/02/12(土) 19:20:14.72 ID:4DBzYjR4O
「とにかくお腹がすきました!注文しましょう!」
「バクシンオーの言う通りだな。ではチャーシュー麺大盛りで」
ゴルシが不思議そうにこちらを見る。
「ん?支那そばじゃねーの?」
「まあ、食えば分かる」
「そう言うなら乗ってやっか。アタシもそれで」
結局5人とも同じ注文になった。待つこと数分、丼がカウンター越しに置かれる。
「お待ちどうさま」
具はメンマにネギ、そしてほうれん草。極めてベーシックなものだ。一見何のひねりもないが……
「お兄ちゃん!このチャーシュー……」
「カレン、それだ」
ラーメンに浮かぶチャーシューはトロトロに柔らかく、脂が蕩けている。そう、このチャーシューこそ肝なのだ。
「え、このままでいいの?」
「いいから食べよ「バックシーン!!」」
バクシンオーが凄まじい勢いでラーメンを啜っている。
「何ですかこの味は!スープが、なんか、こう……」
「……!!おお、確かに……あまり飲んだことのないスープだ」
塩田トレーナーも目を見開いた。私も箸でやや柔らかめの麺をリフトアップし、一気に啜る。
バッシーンッッッ!!!
ボタンが弾け、大胸筋が喜ぶのを感じた。
ここのスープは、ただの醤油スープではない。鶏ガラと豚骨の動物系が強く押し出されるスープに、チャーシューから溶けた脂が深みを加えている。
そして、この脂には香ばしさがある。しっかり下味を付けた上で焦げ目が付くほどに焼かれたチャーシューは、ただの具ではない。スープに欠かせないパーツなのだ。
ゴルシを見ると、目をウルウルと潤ませている。
「……うめえな……懐しいけど、新しい……アタシが求めてたのは、これだよ……。
あいつが作ったラーメンも、こんな飽きのこない味だった」
「それは、ここのラーメンがオリジナルだからだろうな。個性は色褪せない。たとえそのスタイルが古くからあろうとも、常に新鮮さを与え続けるものだ。
だから『ネオクラシカル系』を志すラーメン職人は、ここに教えを乞いに来る。温故知新ってやつだな」
「よくわかんねーけど、うめえものはうめえ。それでいいじゃねえか。親父!お代わりあるか!?」
ゴルシはあっという間に平らげていたらしい。まあ、一杯くらいなら大丈夫だろう。
※70以上で店主が……
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