【コンマ】ウマ娘とトレーナーがラーメンを食べに行くだけのスレ
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277: ◆/4adlfiarI[saga]
2022/02/12(土) 18:12:20.05 ID:4Zu590cgO
※特になし

……情報を食べている?どこかで聞いたような言葉だが。まあ、よくある台詞かもしれない。

車は首都高に入りつつある。飯田橋まではもう少しだ。



「ここが今日の目的地だ」

「ほー……渋いねえ。いいぜいいぜ、こういうのだよ」

ゴルシが満足そうに言う。古ぼけた小料理屋のような佇まい。ここに来るのはかなり久し振りだが、何一つ外観は変わっていない。まさに時が止まったかのようだ。

「『びぜん亭』か。年季が入った店だな」

「創業から45年ですからね。店主が同じでここより長くやってる店は殆どないはずです」

「45年!?驚いたな……」

塩田トレーナーが呟く。待ちきれなかったのか、バクシンオーが「バックシーン!!」と店内に入っていった。

「あ、バクちゃん!?」

「アタシたちも入ろうぜ。いやー、これはテンション上がってきたぜ」

カレンとゴルシも中に入る。私たちも続くと、老齢の主人が「いらっしゃい」と出迎えた。

「お久しぶりです」

「ああ、天王寺さん。3年ぶりですか」

「すみません、仕事が忙しくて」

「ウマ娘のトレーナーさん、でしたね。教え子さんといったとこですか」

「まあそんなところです」

振り向くとメニューが見えた。支那そば650円、チャーシュー麺850円。これでも値上げしているのだろうが、昨今のラーメンからすればかなり安い。しかも場所は飯田橋だ。
飯田橋はラーメン激戦区だが、最低でも800円以上は取られる。どれほどの経営努力をしているのだろう。

「お、外国からも客が来るんだなー。有名なのか?」

ゴルシが入口のポスターを指差した。確かに外国人と店主の植田氏が写っている。

「ああ、最近ドキュメンタリー映画になりまして。お恥ずかしい限りです」

こんな映画があったとは知らなかった。やはり、中華そばのノスタルジーに惹かれるのは万国共通なのかもしれない。



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