【コンマ】ウマ娘とトレーナーがラーメンを食べに行くだけのスレ
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266: ◆/4adlfiarI[saga]
2022/02/11(金) 22:06:05.81 ID:Y7Qy6ZaMO

塩田トレーナーが頭を抱えた。

「また君の暇潰しに付き合わされるのか……」

なるほど、彼が溜め息をつくわけだ。普段からゴールドシップ……通称「ゴルシ」について、塩田トレーナーからはその奇行の愚痴を散々聞いていた。
五輪が近いからと「お前がストーンな!」とエアカーリングをやらされたり、自作の超難度ゲーム「ゴルシちゃんゲー」をクリアするまで散々やらされたり、「打倒ヤエノムテキ!空気椅子特訓」をやらされたり……
どれも聞くだけで気苦労が想像できるものばかりだ。この前の「サメ映画24時間耐久視聴」は、まだかわいい方かもしれない。

「なんだよー。『シャークネード2』面白かっただろ?」

「いや、そういう問題じゃなくてだな……とにかく今日はそういう気分じゃ……って何だその手に持っているものは」

塩田トレーナーの顔色が変わった。職員室もざわついている。


それも当然だ。ゴルシの手には、黄金の槍が握られていたからだ。


「ん?これか?よく聞いてくれた!これはなー、『黄金の槍』ってんだ」

「見たままだろう!?だから何でそんなものをここに持ち込んでるんだ!?」

「あー、何だかんだあってなー。大丈夫!危険なものじゃないから!」

「いや、危険とかそういう問題じゃ」

「てかこれすげえんだぜ!さっきまでマックイーンとスペとスズカとテイオーと一緒に異世界で一暴れしてやったんだぜ!
それもこれもこいつのおかげってわけだ」

フフンと得意そうにゴルシが胸を張る。異世界やらなんやらさっぱり理解ができないが、ゴルシならしょうがない。
昨年夏の「ウマネスト騒動」も、大体こいつのせいだったらしい。またウマレーターでも使ったのだろうか。

塩田トレーナーが盛大に肩を落とした。

「……分かったから、それを貸してくれ。こんな危ないものを持たせるわけには」

「おっ!天王寺ちゃんじゃねえか〜。丁度いいところにいたぜ」

塩田トレーナーを無視して、満面の笑みでゴルシが私に語りかけてきた。血の気が引くのが分かる。

「な、何だっ」

「いやな?『グラブル』の世界から帰ってきたらすげー腹が減ってさー。それでトレーナーに何か食わせてもらおうかなって来たんだよー。
そしたら天王寺ちゃんもいるじゃねえか!パーマーから聞いたぜえ?すげーラーメンに詳しいらしいじゃんか」

「まさか、君を連れて行けと!?」

「大・正・解!!察しがいいなー、さっすが天王寺ちゃんだ」



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