【コンマ】ウマ娘とトレーナーがラーメンを食べに行くだけのスレ
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208: ◆/4adlfiarI[saga]
2022/01/29(土) 22:22:53.06 ID:4vJdc4mNO


「あ、お兄ちゃん!」

トレーナー室に戻ると、カレンが何やら自撮り棒を持って準備をしている。

「……これは?」

「うん!ウマスタのフォロワーさんたちに報告するための投稿しよっかなーって。
カレンは元気だよーってね♪心配かけちゃったし」

「その……悪かったな。辛かっただろう」

「……大丈夫だよ。無事だったし。でも、お兄ちゃんには側にいてほしかったな」

寂しそうに笑うカレンを見て、心が痛んだ。

やむを得なかったことだとは、彼女も理解しているだろう。ただ、それだけに傷ついてもいる。
そして、カレンはその辛さを表には決して出そうとしない。「いつも可愛く元気なカレンチャン」を、どこまでも演じようとするのだろう。
それは彼女なりの処世術ではある。しかし、その無理が彼女の幼い心を蝕みかねないことを、私は知っている。


そんな時にどうすればいいのか?そのことも、私はよく知っている。


「埋め合わせにもならないかもしれないが、明日飯に行くか?」

「ご飯?フレンチ?イタリアン?ウマスタ映えするのがいいなあ」

「私がそういう柄じゃないのは知ってるだろう。それに、お前に辛いことがあった後はいつも決まっている。お前が本当に一番好きなものを食わせてやる」

「お兄ちゃん……」

目を潤ませるカレンの後ろから、バクシンオーが顔を出した。

「むむっ?何があったのです?」

「いや、飯を食わないか、とな。チートデイも近いだろう」

「おおっ、そうでした!ラーメンですね!!」

うんうん、とバクシンオーは上機嫌に頷く。カレンは上目遣いで訊いてきた。

「どこに行くの?」

「それは着いてのお楽しみだ。今しか食えない、特別な一杯が待っているぞ」




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