【コンマ】ウマ娘とトレーナーがラーメンを食べに行くだけのスレ
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153:名無しNIPPER[saga]
2022/01/22(土) 20:30:16.15 ID:6Uf2v+mxO
*

「やあ、おはよう」

「…………」

塩田トレーナーとパーマーが、待ち合わせの門に現れた。パーマーの頬は、心なしかコケている。

「食事は食べたのかね?」

「……」

フルフル、とパーマーが首を振った。なるほど、これは重症だ。

*

昨日、彼らが去った後にダイタクヘリオスに会うことにした。
学園の中庭でいつもの3人でワチャワチャやっているのが見えたが、心なしかいつもの明るさがない。

「失礼、ちょっといいか」

「あ!マッチョ先生チース!!どしたんそんなガチな顔して。もっとあげみざわでいかん?」

ヘリオスがいつも通りの調子で言う。相変わらず言ってることはよく分からないが、とりあえず話を進める。

「ん、ちょっとな。パーマーのことなんだが」

一気に空気が重くなった。ヘリオスも伏し目がちになる。

「パーマー、ずっとつらたんだったけどどしたん?ぴえん超えてびえんになってたけど、なんでかわからんくて……」

「塩田トレーナーから相談を受けてね。オーバートレーニングによるバーンアウトの初期症状だろうと推測してるが」

「ばーんあうち?」

「『バーンアウト』、燃え付き症候群のことね」

リーダー格のゴールドシチーが言う。

「彼女、ああ見えて結構コンプレックス強いから。マイペースに見せて裏で人一倍努力するのよね。食事も惜しんで走り込みしたりしてるし」

「食事、食べてないのか」

「ここ数日、体調不良で休んでるって聞いて多分そうかなと。前にもそうなりかけたことはあったわ」

「昼を抜いてたりするわけだな」

「多分。さすがに塩田トレーナーの手前、そうは言ってないんだろうけど」

なるほど。栄養バランスも加味すべきということになる。やはりあの店が最も適切だろうか。

「助かる。それと、彼女は辛いのは?」

「一度罰ゲームで激辛ロシアンルーレットやったら、メチャ辛そうだったよ。そんな強くないんじゃね?」

トーセンジョーダンがネイルから顔を上げて答えた。
ふむ……いよいよあそこだろう。もう一つのオプションはここで消えた。

「ありがとう、助かった」




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