【シャニマス】結華「さよならはとつぜんに」【SS冬祭Pドル21】
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1: ◆c4YEJo22yk[sage saga]
2021/12/14(火) 19:39:24.32 ID:Zb5mzGgT0
☆283プロ事務所 / PM 8:00

結華「Pたんに質問です。人生最後の日に、あなたなら何をして過ごしますか?」

P「えっ!? どうしたんだよ急に」

結華「5、4、3、2、1……」

P「カ、カウントダウン!? 困ったな……うーん、アイドルのプロデュースをするかなあ」

結華「最後まで仕事する気!?」

P「咄嗟に出てきたのがこれだったんだよ。ところで、どうして急にそんな質問を?」

結華「今ね、これに答えてたの」

P「ああ、今度出演するトーク番組のアンケートか」

結華「そうそう。参考までにPたんならどう答えるかなーと思って」

P「ははは、面白くない回答で悪かったな」

結華「ほんとだよー。『最後までお仕事します』なんて喋ってもテレビ的には盛り上がらないんだから」

P「それなら、結華は何て書いたんだ?」

結華「高級焼肉を食べに行った後、回らないお寿司も食べる」

P「俗っぽいな!」

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2: ◆c4YEJo22yk[sage saga]
2021/12/14(火) 19:41:52.06 ID:Zb5mzGgT0
結華「うーん……もっといい回答がないかなぁ」

P「ずいぶん悩んでるんだな。いつもはもっとスラスラ答えてる気がするのに」

結華「全然調子が出ないんだよ〜。三峰のメンタルは今、絶賛落ち込み中だからねー……」
以下略 AAS



3: ◆c4YEJo22yk[sage saga]
2021/12/14(火) 19:43:02.85 ID:Zb5mzGgT0
結華「はぁ……悲しい……」

P「ニュースになってたあの子、結華も好きだったんだな」

結華「うん、すっごく好き! まだ引退してほしくなかったなぁ……」
以下略 AAS



4: ◆c4YEJo22yk[sage saga]
2021/12/14(火) 19:44:17.80 ID:Zb5mzGgT0
結華「何かが終わるって、寂しいことだね」

P「うん。例えそれが前向きなことでも、やっぱり終わりは、終わりってだけで寂しいんだと思う」

結華「さよならは突然にやってくるんだね……」
以下略 AAS



5: ◆c4YEJo22yk[sage saga]
2021/12/14(火) 19:45:38.04 ID:Zb5mzGgT0
結華「この傷ついた心を癒すための方法は、たった一つ……」

P「ん?」

結華「それは、高級焼肉と回らないお寿司をご馳走することだけなのですっ……!」
以下略 AAS



6: ◆c4YEJo22yk[sage saga]
2021/12/14(火) 19:47:04.82 ID:Zb5mzGgT0
結華「何か食べるもの、ないかなあ」

P「鮭とばならあるぞ」

結華「鮭とば? Pたん、鮭とばなんて好きだっけ?」
以下略 AAS



7: ◆c4YEJo22yk[sage saga]
2021/12/14(火) 19:48:27.78 ID:Zb5mzGgT0
☆スーパーマーケット

P「てっきり外食チェーンにでも行くのかと思ってたけど」

結華「ふっふっふ……Pたんってあんまり自炊しないでしょ?」
以下略 AAS



8: ◆c4YEJo22yk[sage saga]
2021/12/14(火) 19:49:40.45 ID:Zb5mzGgT0
結華「大切な人に手料理を作ってあげられるって、素敵じゃない?」

P「素敵だと思うよ。……結華にもいつか、大切な人ができるんだろうな」

結華「……」
以下略 AAS



9: ◆c4YEJo22yk[sage saga]
2021/12/14(火) 19:50:52.20 ID:Zb5mzGgT0
☆帰り道

結華「雨、降らなかったね」

P「雨? ああ、予報では大降りになるって言ってたっけ」
以下略 AAS



10: ◆c4YEJo22yk[sage saga]
2021/12/14(火) 19:52:06.74 ID:Zb5mzGgT0
P「夜空を見てるとさ、今年の夏のことを思い出すんだ」

結華「今年の夏?」

P「結華と二人で、花火を見たときのこと」
以下略 AAS



11: ◆c4YEJo22yk[sage saga]
2021/12/14(火) 19:53:06.99 ID:Zb5mzGgT0
P「猫が結華にすり寄ってる……ずいぶん人に慣れてるみたいだな」

結華「でも首輪がないから野良なのかにゃ? 君、どこの子だにゃん?」

P「結華、ネコ語になってるぞ」
以下略 AAS



12: ◆c4YEJo22yk[sage saga]
2021/12/14(火) 19:54:22.04 ID:Zb5mzGgT0
結華「もうっ……びっくりしてネコ語が直っちゃったよ」

P「ごめんごめん、急にやってみたくなって」

結華「Pたんは唐突に悪ノリすることがあるからな〜。そういうの、三峰くらいしか許してくれないよ?」
以下略 AAS



13: ◆c4YEJo22yk[sage saga]
2021/12/14(火) 19:55:21.65 ID:Zb5mzGgT0
P「だけどさ、最後の日なんて想像したくないよな」

結華「想像したくないというより、想像がつかないよね〜」

P「確かに。まだまだ地球の寿命は尽きそうにないし」
以下略 AAS



14: ◆c4YEJo22yk[sage saga]
2021/12/14(火) 19:56:19.08 ID:Zb5mzGgT0
結華(その時、急に走り出した猫が、赤信号の交差点を横切ろうとして――)

P「結華、やめろ!」

結華(思わず猫に駆け寄ろうとした私の手を、プロデューサーが引く――)
以下略 AAS



15: ◆c4YEJo22yk[sage saga]
2021/12/14(火) 19:57:02.88 ID:Zb5mzGgT0
☆283プロ事務所

はづき「プロデューサーさんと三峰さん、やけに遅いなあ……あら?」

――ガチャッ
以下略 AAS



16: ◆c4YEJo22yk[sage saga]
2021/12/14(火) 19:59:00.43 ID:Zb5mzGgT0
(数分後)

――ガチャッ

P「ただいま戻りましたっ! あの、結華は……」
以下略 AAS



17: ◆c4YEJo22yk[sage saga]
2021/12/14(火) 20:00:12.86 ID:Zb5mzGgT0
はづき「――――つまり、プロデューサーさんはもう少しで車に轢かれるところだったと」

P「はい。猫は無事だったんですが、車を運転していた方には本当に申し訳ない気持ちで……もう、平謝りしてきましたよ」

はづき「急に人が飛び出してきたわけですもんね」
以下略 AAS



18: ◆c4YEJo22yk[sage saga]
2021/12/14(火) 20:01:12.18 ID:Zb5mzGgT0
P「怒っている結華に『不安にさせてごめん』って、まず謝るべきだったんです」

はづき「……」

P「その後で『でも、結華も危険なことをしないで』と諭せば良かった。そうすれば、喧嘩をせずに済んだのに……」
以下略 AAS



19: ◆c4YEJo22yk[sage saga]
2021/12/14(火) 20:02:05.88 ID:Zb5mzGgT0
☆給湯室

P「……ただいま」

結華「おかえりなさい、プロデューサー」
以下略 AAS



20: ◆c4YEJo22yk[sage saga]
2021/12/14(火) 20:03:11.34 ID:Zb5mzGgT0
P「結華……」

結華「プロデューサーは、三峰の代わりに車に轢かれそうになりました。なのに、三峰は怒って……」

P「俺の方こそ、怒鳴っちゃってごめん。結華が事故に遭うと思って、怖かったんだ」
以下略 AAS



21: ◆c4YEJo22yk[sage saga]
2021/12/14(火) 20:04:04.24 ID:Zb5mzGgT0
結華「肉とネギを一口サイズに切って、と」

P「見事な包丁捌き!」

結華「沸騰したダシに投入! しばらく火にかけますっ」
以下略 AAS



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