98:名無しNIPPER
2021/12/14(火) 13:48:31.26 ID:Uki0mIelO
スコピオモンは、ドクネモン達を連れて、瀕死のスターモンの方へとにじり寄ってきた。
スコピオモン本体の毒針が折れた今、ドクネモン達の神経毒を使ってスターモンを麻痺させるつもりのようだ。
スターモンは、スコピオモンを一瞥した後、彼の下敷きになっているウッドモンを見た。
すると、スターモンは、腹部から流れる血液を、ウッドモンの口内へ流し込んだ。
これは、何をしているのであろうか…?
スターモンは、かつて硫化水素で満ちた猛毒の環境で産まれ育ったズルモンであった。
その頃に獲得した、毒耐性のある血液をウッドモンへ与え、解毒でもしようというのであろうか…。
やがて、麻痺していたはずのウッドモンは、己の根を伸ばし…
樹液をスターモンの口元へと垂らした。
ウッドモンはウッドモンで、スターモンを治癒しようとしているのだろうか…。
互いが互いを必要としている。
戦うための力として、互いの存在を、己の身を削ってでも生かそうとしている。
互いが、己の肉体を分け合って、力を与え合おうとしている…。
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