【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 14巡目
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759: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2021/12/17(金) 01:43:40.32 ID:L36QJ6MU0
結果 2


ユウナ「そこをどいてよ……!」

ぼくだって、お姉ちゃんが素直にどいてくれれば……痛いことしないから。

ユウナは腰に帯刀するアーベルレイジに触り何時でも抜けるように構えながら、そう言った。

アイナ「――――」

ユウナ「……どしたの、さぁ! 早く――」

アイナ「あ、あは、あはは、あはははははは――――!!!」

やっぱり、やっぱりユウナは"優しいんだね"……私なんて敵じゃないんだ……そうだよね、私ユウナに勝てたことないし、当然勝つつもりだよね……。

ユウナ「……?」

アイナ「でも、でも――――だったら! だったらこれなら――――!」

そう悲しそうに叫ぶと、アイナは――隣に堂々と立っている巨大な人型ロボットの頭に向かって。何かを押した。

…………ウィイイイイイイイイイイン、と。機械音が、響きわたる。

ドロシー「っ!? な、何ですかこの音!?」

ワイズ「この音……あのロボットからだ!」

ユウナ「お姉ちゃん……っ!」

アイナ「はははははは――――! それじゃあねユウナ! その、怪我しないようにね――――!」

その瞬間、お姉さんは何か布ようなものを頭被ると――――消えた。その場から、一瞬で消えていなくなった。

ユウナ「えっ!?」

ドロシー「おそらく透明化魔法のかかった布を被って消えただけです! まだこの辺りにいると思いますが! とにかく今はこのロボットを――!」

――ロボットの頭部がこちらを向く。そして、機会の右手の人差し指がこちらを指差して――指の先に穴が開いて――!?

ワイズ「っ! 避けろぉ!!!」

ユウナ「うわぁ!?」

ドロシー「うひゃぁあ!?!?」

――ドォオオオオオオオオオオオオオオンッッッ!!!

近くにいたユウナとドロシーさんの腕を引っ張って後ろに跳ぶと同時に――僕たちがさっきまでいた場所にレーザーが飛んだ。床はまだぎりぎり原形を留めているが、ぐらりと下にズレた。

ワイズ「――――やってやる!」


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