【安価コンマ】貴方は世界を巡るようです 14巡目
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270: ◆Nq0wl2Ysns[saga]
2021/11/29(月) 01:11:57.51 ID:AK8OI+Xa0
ワイズ「え、えーっと…………」

ま、不味い……な、慰めるのってどうすればいいんだ……?

ワイズ「その、あの。ま……魔国の先生の言葉を思い出して!」

ドロシー「ぐずっ……えっ……?」

ワイズ「うん!!!」

ドロシー「…………で、でも。わたくしなんかが……! で、出来ませんよぉ……! わたくしは、わたくしは先生をうらぎったんですからぁ……! うわぁあああああああああああ……!」

ワイズ「へっ!?」

も、もっと泣かせてしまった……!?

ワイズ「あ、あー……その。ど、ドロシーさんは……りょ、料理が出来る!」

ドロシー「ふぇ……?」

ワイズ「美人だし、面倒見のいいお姉ちゃん! 勤勉だし、真面目で……僕やユウナをいさめてくれる調整役! 無くてはならない存在!」

ドロシー「ちょ、ちょっとワイズさん……?」

ワイズ「魔法は……今ちょっと不安定なだけできっとドロシーさんなら出来る! だからその……泣かないで!」

さっき握られたように、今度は僕の方からドロシーさんの震える手を握りしめる。

ドロシー「あ、あの……ぐすっ」

ワイズ「後はちょっと運があれば……そうだ!」

自分の羽を一枚ちぎり、それをドロシーさんに渡す。

ワイズ「僕の羽のお守り! 僕の運を分けてあげるね!」

……まあ、あんまり僕も運ないけど。あはは…………。

ドロシー「…………あ、ありがとう、ございます……」

僕の薄緑色の羽。ほんのちょっとフワフワしてて柔らかい感じで、触ってるだけで気持ちいい奴だ。多分。

ドロシー「…………本当に、優しいんですね、貴方は」

羽をマジマジと見つめてからドロシーさんは……嬉しそうに、笑ってくれた。

ワイズ「えへへ、そうかな?」

ドロシー「本当にありがとうございます……ずっと大事にしますね、貴方のお守り」


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